きれいな貼函をつくるには・・・



 <作業環境>

 シーズンを通して「室内温度は23〜27℃」、「室内湿度は50〜70%」が最適です。
 人間に最適な環境はにかわにも最適なのです。
 <にかわ液の温度>

「ローラー上の温度が」一番大切で、「55〜60℃位」が最適です。溶解タンクのダイヤル温度は、ニカワ液の温度ではなく釜の湯煎の温度です。実際に計って見ますと、ダイヤル温度とローラー上のニカワ液の温度差は、機械や季節によって違いますが20℃前後の違いがあります。ニカワ液の温度を常に一定に保つには、季節や気候によって湯煎の温度を変えることが大切です。しかし、あまり高い温度で長時間熱しますと、ニカワが褐色したり物性の低下につながりますので気をつけて使用して下さい。
   

 <にかわの濃度と塗布量>

濃度は紙質によって多少違いますが『55%前後』が望ましいでしょう。 (濃度の安定には、アタゴの屈折糖度計を使用すると大変便利で簡単です)塗布量は『薄く均一に』が基本です。そのためには、低粘度のゼリーグルーを使用すると良いでしょう。(ピッカーライン(のりあと)の悩みが解消出来ます。)
 <水分補給>

機械によって異なりますが、半日で約2リットルぐらいの水分が蒸発します。そのため、水分の補給が必要ですが水ではなくお湯で(水ですと温度が下がり、にかわの粘度が上昇し薄く塗布できない)、また一気に補充しないで下さい。(一気に水分を補充しますと、すぐには均一に混ざりませんので接着不良の原因になります)水分補給には、一定の『点滴補充』が望ましいでしょう。
 <その他>

ニカワの選び方としては、「ラインスピード」「セットタイム」「季節」によって使い分けすることも大切です。 同じニカワ液を何日も使っていませんか?「物性の低下や腐敗の原因」となります。できるだけ使い切るようにしましょう。


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